公共工事受注
公共工事は、その資金が税金であるため、受注するためには様々なハードルを越えなければなりません。建設業許可取得だけでも大変なのに、経営審査を受け、各発注者に入札参加資格申請を行い発注者側の厳しいチェックを受けた後、やっとスタートラインに立つことができます。
公共工事は、 ①国や自治体は、災害等から国民を守る義務がある。 ②景気対策として公共投資が有効である。 との理由から、ある程度の発注が見込めます。公共工事に過度な期待はできませんが、参入するなら早いほうがよいでしょう。
公共工事制度の流れとポイント
第1段階 公共工事参加のための要件を整える。
公共工事参加要件 | ポイント | |
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1 | 建設業許可 | 5年ごとの更新 毎年、事業年度終了届の提出が必要 提出がなければ更新ができない。 |
2 | 経営事項審査 (経営審査、経審、能力審査) |
毎年受ける必要あり 評点アップ対策 |
3 | 入札参加資格申請・指名願い | 2年に一度 申請期間ごとに管理が必要 |
4 | 参加資格取得・格付け | 経審点数と各機関の主観点、技術点の合計で評価 |
5 | 電子入札手続き・設定 | パソコン設定と各種手続き |
第2段階 入札に参加して工事を落札する
入札・契約 | ポイント | |
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1 | 一般競争入札 | 公告・工事の情報収集・参加資格認定 |
2 | 通常指名競争入札 | 指名 |
3 | 電子入札 | 最低価格落札 総合評価方式落札 予定配置技術者、現場代理人 |
4 | 落札・契約 | 公共工事契約約款 |
5 | コリンズ登録 | |
6 | 履行保証制度 | |
7 | 前払金保障制度 |
第3段階 工事成績を意識しながら工事を完成させる
工事 | ポイント | |
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1 | 着工 | 工程表 施工体制台帳 |
2 | 現場代理人 | 現場代理人 |
3 | 配置技術者 | 専任義務 主任技術者か監理技術者 下請けへの合計発注金額 |
4 | 下請け業者へ発注 | 契約書作成 下請け報告書 |
5 | 発注者の監督員との関係 | 報告・連絡・相談 |
6 | 竣工 | 竣工検査 |
7 | 電子納品 | 大量の書類、資料 |
8 | 工事成績 | 成績アップ対策 今後の入札参加資格申請で評価 今後の指名選定で評価 |